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徹底解明!大麦のはたらき トップ>大麦の機能性成分

大麦の機能性成分

今、日本人には食物繊維が不足しています。
不足している食物繊維の量は、一人当たり1日約5gを不足しているといわれ、摂取量の回復は国民的な関心事となっています。
この食物繊維をバランス良く含みながら、日常食として無理なく摂取でき、家計への負担も少ないという長所を併せ持つのが大麦食品です。
大麦の食物繊維は、食物に入っている糖質や脂質などの吸収を抑え、血糖値やコレステロール値を下げる働きがあり、生活習慣病の改善に効果があるとされています。

特徴 1.他の穀物よりも食物繊維が豊富 2.水溶性食物繊維のβ-グルカンが含まれている

大麦は白米の20倍近い量の食物繊維を含んでいます。
かつての日本人は1日に20g以上の食物繊維を摂っていましたが、今は15g以下まで下がってきています。しかも穀類からの摂取量が10gから2.5g程度に落ち込み、これは主食の変化が大きな要因と考えられます。

食物繊維は、お通じの改善作用はもちろんのこと、下腹ぽっこりの原因となる内臓脂肪を減らし、コレステロール値や血糖値を下げ、肥満や生活習慣病を予防する役割があります。

食物繊維量の多い身近な食材のうち、野菜や豆、キノコ、芋などに多いのは不溶性食物繊維といい、便のかさを増やし、腸壁を刺激して腸の動きを良くすることで便秘解消につながる作用を持ちます。大麦に含まれる食物繊維は水溶性食物繊維といわれ、水に溶ける性質を持っています。水溶性食物繊維は、腸内細菌の餌となり、菌叢を整えることで腸のはたらきを促進し、スムーズな排便へつながる作用を持ちます。

身近な食品の食物繊維含量

2.大麦の力の秘密「β-グルカン」とは何か?

大麦の水溶性食物繊維の大部分を占めているのは「β-グルカン」という粘りの強い成分です。β-グルカンは、胃や腸の中で他の食べ物と混ざり合い、消化吸収を抑えるはたらきを持っています。
現代の食習慣における大きな課題の一つに、白米ご飯や白パン、砂糖たっぷりの菓子やジュースなど、消化吸収されやすい糖質の摂り過ぎによって血糖値が上昇するという影響があります。この作用を「食後高血糖」といい、食後高血糖を誘発する食品は「高GI食品」と呼ばれております。食後高血糖によって、糖を処理するためのホルモン「インスリン」が多量に分泌され、余分な糖を脂肪細胞に蓄積するはたらきを持ちます。過多になった脂肪細胞からはさまざまな悪玉物質が放出され糖尿病や脂質異常症、高血圧などを引き起こす原因につながります。

これに対して、白米に混ぜる大麦の割合が多い麦ご飯は食後高血糖を抑え、インスリンの分泌量も少なくなるということがわかっています。さらに、β-グルカンにはコレステロール低減につながる作用があり、悪玉コレステロールを減らしながら、善玉コレステロールを減らさないという特徴も併せ持ちます。水分を吸って粘りが出るβ-グルカンは脂質や糖質の吸収を抑え、血糖値の上昇をおだやかにする特徴があります。このような作用をもたらす大麦などの食材を「低GI食品」と呼び、一般的に太りにくい食材と位置づけられています。