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まとめ

もち大麦の効能について

LDL-コレステロールが有意に低下し脂質代謝を改善・促進する効果が期待できます。さらに内臓脂肪面積が低下する傾向にあるため肥満の改善効果が期待できます。

体重 - もち麦の効能 内臓脂肪面積-考察 LDL-コレステロール

配合割合について

30%配合群と50%配合群との比較については、30%配合群は平均で低下傾向にあるが、50%配合群に比べて有意性は認められませんでした。50%配合群の方が有意に低下することが確認されました。

男女について

女性でも有意な効果を認められる傾向が確認されました。男性と同様に、内臓脂肪面積の改善が期待できます。

まとめ

もち大麦を30%または50%配合した米飯を1日に2食摂取することにより、男女における内臓脂肪に与える影響を確認しました。既報において、もち大麦を50%配合した米飯を1日に2食、12週間摂取することで、男性において内臓脂肪面積、BMI及び腹囲周囲径が有意に減少することが報告されていますが、本試験によって女性においても同様な効能が期待できることが確認できました。また、もち大麦の配合量については、50%配合群において内臓脂肪面積が有意に低下することが確認され、30%配合群では有意差は無いものの、平均値において低下傾向にあることが確認されました。大麦の機能性の一つとして、既報よれば、皮下脂肪面積よりも内臓脂肪面積が減少することが報告されていますので、大麦の食物繊維はメタボリックシンドロームに有効であることが考察されています。大麦には水溶性食物繊維(β-グルカン)が豊富に含まれ、低GI(glycemic index =炭水化物が消化されて糖に変化する速さを相対的に表した数値。食品による血糖値の上がり方の指標)と呼ばれる食後血糖値の急激な上昇を抑制する作用が報告されています。この作用は、大麦に含まれる水溶性食物繊維の粘性により食品成分の消化吸収を遅延させることによるものと示唆されています。食後血糖値の急激な上昇を抑制することは、血糖値が緩やかに推移するため満腹感を維持するだけでなく、血糖を下げるために放出されるインスリンの量を抑えることにも繋がります。インスリンは、脂肪合成を高め、脂肪分解を抑制する作用があるため、インスリンの放出量が少ないことは、組織での脂肪蓄積を抑制する効果が期待できます。平成21年国民健康・栄養調査による20代、30代女性の1日当たりの食物繊維摂取量は平均11.8gおよび11.4gでした。これに加えて、本試験食の食物繊維量は50%配合で1食当たり3.8gであるため、2食摂取することで7.6gの摂取増加と推察でき、厚生労働省の推奨する目標摂取量17g以上が摂取できる。大麦食品は、主食として毎日の食事に取り入れることができるため、食物繊維源としては有用な食材といえます。日本人の食物繊維摂取量の不足するなか、大麦の有用性について認識が深まることを期待します。